概要
シリコン・モーションのSM768 USBディスプレイ/ドッキングステーションSoCは、USBインターフェースを使用して4K超高精細のマルチディスプレイを実現します。シェアオフィス、会議室、教室、ホテルなどで使用されるUSBディスプレイのドッキングステーションアダプターなどのアプリケーションが対象となります。
シリコン・モーション独自の技術であるInstantView®を使えば、ドッキングステーションのユーザーは、ディスプレイドライバをインストールせずコンピュータの画面を外部ディスプレイにすぐミラーリングすることができます。SM768ソリューションをベースにしたドッキングステーションは、高いグラフィック性能と低CPU負荷、低消費電力を両立しています。当社が実装したCAT™圧縮技術で、ホストコンピューターのCPUは低オーバーヘッドで処理を行い、高い圧縮率を実現します。
シリコン・モーションはSM768をベースにしたUSBドッキングステーション用ソリューションをご用意しています。また、当社が提供する最終製品設計の基礎となるリファレンス デザインを使えば、ドッキングステーションメーカーは開発時間を短縮し、新製品設計の市場投入までの時間を短縮できるでしょう。Microsoft Windows、Apple macOS、Linux、Android、ChromeOSの全ての現行バージョンと互換性があります。
アプリケーション
USBドッキングステーション 
USBドングル -
USBポータブルモニター -
ビデオウォール -
ワイヤレスディスプレイ
特徴
- CPU：ARM Cortex R5 プロセッサ
- GPU：128ビット2Dグラフィックスエンジン。ハードウェアカーソル、ビデオオーバーレイ、アルファブレンディングをサポート
- システムインターフェイス：USB 3.0デバイスまたはPCI-E Gen2 x1/x2レーン
- 2 x 単一チップの独立したディスプレイチャンネル
- アダプティブ圧縮アルゴリズムでUSBディスプレイを加速するCAT（コンテンツアダプティブテクノロジー）
- 最大ディスプレイ解像度
・4K (3840x2160) @30Hz
・HD(1920x1080) & 2K @60Hz - ディスプレイモード：拡張デスクトップシングル＆デュアルビュー、クローン、ポートレート/ランドスケープモード
- HDCPをサポートした、組み込みHDMI v1.4トランスミッタx1
- デュアルCRT 350MHz DAC RGB出力
- デュアルチャンネルLVDS
- デュアルデジタル24ビットRGB/TTLビデオ出力
- ハードウェアアクセラレーションビデオデコーダー：H.264、MPEG 2/4、MJPEGなど
- 単一パッケージ（MCM）に組込み256MB DDR3オプション。最大1GBの外部DDRをサポート
- 周辺機器用の4ポート統合USB 2.0ホストおよびハブ：キーボード/マウス/ネットワーク/ストレージ
- Iオーディオサポート用I2S
- デュアルI2CおよびSPI
- コモンIO：GPIO/UART/JTAG
- カメラまたはその他のデバイスから受信するビデオをキャプチャするための2つのZVポート
- ソフトウェアサポート
・Windows 7/8/10 & Servers、32ビットおよび64ビット
・macOS X
・Linux OS(Ubuntu、RedHat、SUSEなど)
・Android
・ChromeOS
テクノロジー
CAT™（コンテンツアダプティブテクノロジー）
シリコン・モーションのCAT（コンテンツアダプティブテクノロジー）は、複数の画像/ビデオ処理アルゴリズムを使用して、ディスプレイデータを圧縮し、帯域幅の使用率を最低限に抑えます。同時に、CATは最小限のホストCPUを使用して、低レイテンシおよび高質ディスプレイを実現します。
圧縮作業の多くをハードウェアアクセラレータに任せることで、CATテクノロジーはより高速に動作し、CPUの負荷を抑えます。後で示すように、これにより、SM768はCPU負荷を著しく抑えることができます。
InstantView®®
USBドッキングステーションのプラグインで表示が可能
シリコン・モーションは、ディスプレイドライバーを使用せずに、ホストコンテンツをシームレスに設定してどのディスプレイでも表示可能にする新しいInstantView®ソフトウェアアプリケーションを開発しました。
InstantView® アプリケーションはホスト コンピュータ上で実行され続け、真のプラグインと表示のユーザー エクスペリエンスを実現します。 新しいバージョンが利用可能になると、InstantView® は自動的に更新されます。 また、ドッキング/アダプターのファームウェアも更新して、デバイスを常に最高の状態で実行できるようにします。
InstantView® マニュアル
InstantView® マニュアル - Windows
InstantView® マニュアル - macOS
グラフィックソフトウェアに関するよくある質問
グラフィック製品に関するご質問に素早く回答！
SMIグラフィックソフトウェアに関するQ＆Aではよくあるご質問に回答します。
Silicon Motionグラフィックアダプターやドッキングステーションは自分のノートパソコンや他の外部モニターと接続するときのように画質が鮮明にならないのですか？？
Silicon Motionグラフィックソフトウェアのドライバーは「バーチャルデスクトップ」の画面を生成し、USB接続でアダプターへ送信します。画像のピクセルはSilicon Motionのチップでアダプターへレンダリングされます。
ソフトウェアドライバで大量のデータが送信されるため、USB接続を通じて効率的に通信するためにはデータを圧縮する必要があります。そのため、Silicon Motionグラフィックアダプターやドッキングステーションを使用する場合、一部の画像は「鮮明に」表示されない場合があります。
Silicon Motionグラフィックアダプターやドッキングステーションはブルーライト低減に対応していますか？
いいえ、Silicon Motionのグラフィックソフトウェアはブルーライト低減に対応していないため、f.lux、Night shiftのアプリケーションはディスプレイに効果がありません。
Silicon MotionグラフィックアダプターやドッキングステーションはOpenGL対応ですか？
Silicon MotionグラフィックアダプターやドッキングステーションはOpenGLに対応していません。バーチャルグラフィックアダプターとして機能するため、画像を生成するホストのノートパソコンのCPUとGPUに依存します。
大手ストリーミングサイト(Netflix、Amazon Prime Video、Disney+、iTunes、Huluなど)で画面が真っ黒になる問題はどうすれば直りますか？
Google Chromeユーザーの場合：
- Google Chrome設定を開きます
- 「高度な設定」をクリックして「システム」を選択します
- 「ハードウェアアクセラレーションが使用可能な場合は使用する」を解除します
- 「再起動」を選択して新しい設定を有効にします
上記の解決策で画面が黒い問題を解決できない場合、Silicon Motionグラフィックアダプターやドッキングステーションとの接続を解除して、ノートパソコン内蔵のディスプレイまたはノートパソコンのビデオポートの利用をお勧めします。
ディスプレイが不安定または勝手に停止する場合どうすればいいですか？
r解決策1:
- 端末をホストコンピュータと電源アダプタから外します（接続している場合）
- 電力を放散させるため、最低1分間はプラグを外したままにします
- ドライバーをアンインストールまたはアプリケーションを削除して、ホストコンピュータを再起動します
- ドライバーをインストールまたはアプリケーションを開いて、ホストコンピュータを再起動します
- 端末を電源アダプターへ接続してからホストコンピュータへ接続します
注意：バス出力のドッキングステーションの場合、純正のtype-Cアダプターをドックの内蔵type-C電源ポートに接続して、負担能力不足を防ぎます。
この解決策でも問題を解決できない場合、解決策2をお勧めしま
解決策2:
- データ通信、電源供給機能付きUSB type-Cデータケーブルを利用してみます。Thunderboltケーブルがお勧めです
- 端末をホストコンピュータの他のUSBポートに接続してみます
- 外部モニターの解像度を1080Pに調節します
- 他のビデオケーブルで試してみます
- 可能なら他のモニターを使用します
macOS InstantViewは「ログイン画面」に対応していますか？
はい、対応しています。「ログイン前に表示」機能を有効化する場合、右クリックでmacOS InstantView アイコンを右クリックします
macOS InstantViewは回転機能に対応していますか？
はい、以下の方法で画面を回転できます：
- macOS Monterey 12以降を搭載したM1/2ベースのシステムの場合、macOS InstantViewアイコンをクリックして、「回転」を選択します
- macOS Big Sur 11 以降を搭載したIntelベースのシステムの場合、「システム設定」→ 「ディスプレイ」→ 「回転」の順に選択します
macOS InstantViewはクラムシェルモードに対応していますか？
a.) はい、以下の環境ではクラムシェルモードに対応しています：
- macOS Big Sur 11以降のApple M1/2ベースのシステム
- macOS Monterey 12以降のIntelベースのシステム/li>
b.) いいえ、以下の環境ではクラムシェルモードに対応していません：
- macOS Catalina 10.15およびBig Sur 11搭載のIntelベースのシステム
macOS InstantViewは画面への記録をリクエストするのはなぜですか？
macOS InstantViewはApple M1/2チップの制限を通過するバーチャルディスプレイを作成しますが実際にデータの記録や保存はしません。許可するためにはInstantViewが画像生成に必要な情報にアクセスする必要があります
なぜmacOS InstantViewは「USBディスプレイ端末が接続されていません。接続してからもう一度お試しください」のメッセージを表示しますか？
このメッセージはSMI USBディスプレイがホストコンピュータに認識されていないことを示しています。以下の手順をお試しください：
- 端末をホストコンピュータと電源アダプタから外します（接続している場合）
- 電力を放散させるため、最低1分間はデバイスのプラグを外したままにします
- macOS InstantViewを削除して、ホストコンピュータを再起動します
- 端末を電源アダプターへ接続してからホストコンピュータへ接続します
- 「システム設定」を開き、「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。「アクセサリの接続を許可する」を「常に許可」へ設定します
- macOS InstantViewを起動する
注意：バス出力のドッキングステーションの場合、負担能力不足防止のため、純正のtype-Cアダプターをドックの内蔵type-C電源ポートに接続することをお勧めします
この解決策でも動作できない場合、以下の手順をご検討ください：
- 他のデータ通信、電源供給機能付きUSB type-Cデータケーブルを使用します
- ホストコンピュータの他のUSBポートに接続します。SMI USBディスプレイがホストコンピュータに認識されない場合、USBデバイスツリーに表示されます
以上の手順でも問題が解決されない場合、ハードウェアの問題かもしれません。端末のベンダーまでご連絡ください
macOS InstantView.app」は損傷を受けていますか？開くことができませんか？
a.) 最新のmacOS InstantViewをダウンロードします
下記のリンクからmacOS InstantView(R12以降)の最新バージョンダウンロードしてください：https://www.siliconmotion.com/downloads/アップデートしたmacOS InstantView はMacOS Ventura 13.0に対応しています
b.) システム設定を変更
パスワードを入力して許可してください
- 「macOS InstantView.app」を起動します。以下のプロンプト画面が表示されますので「キャンセル」をクリックしてください
- 「システム設定」を開いて、「プライバシーとセキュリティ」を選択後、「常に開く」をクリックします
- 「開く」と「macOS InstantView.app」が正しく起動します。ソフトウェアが反応してもプロンプト画面がポップアップされません
上記の情報でも問題を解決できない場合、弊社ホームページの「お問い合わせ」。から直接弊社までお気軽にご連絡ください。「その他」を選択後、「製品ライン」のドロップダウンボックスから「Graphics Soc/GPU」を選択します。こちらで皆様に必要なサポートを行っています。
セレクションガイド
| ファイル | 製品 | ホストバス | グラフィック エンジン | 解像度 | 内部メモリ | 外部メモリ | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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SM769 | USB 3.0 | 2D | 3840 x 2160 (max) | 256MB (option) | - | ||||||||||||
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SM768 | USB 3.0 PCIe 2.0 x1 or x2 | 2D | 3840 x 2160 (max) | 256MB (option) | 1 GB DDR2/3 (max) |
