概要

スピードを解き放て-PCIe Gen 5 性能でAI とゲーミング経験を刷新

AI 駆動の PC、ゲームコンソール、高性能ワークステーションの進化が加速する中、データ集約型デバイスの性能は新たな限界へと押し上げられています。次世代 SSD には、これらのトレンドに対応するため、より高速で、高効率かつ高い信頼性が求められます。PCIe Gen5 は PCIe Gen4 の2倍の帯域幅を提供するため、AI ワークロード、リアルタイムレンダリング、エッジアプリケーションにおいて、より高いエネルギー効率と低遅延が不可欠となっています。

シリコンモーションの PCIe Gen5 および NVMe 2.0 向けクライアント SSD コントローラソリューション は、超低消費電力を維持しながら卓越したシーケンシャルおよびランダム性能を実現します。さらに、3D TLC および QLC NAND に最適化され、先進プロセス技術を採用、スケーラブル、コンパクト、温度管理に優れた設計を可能にし、AI コンピューティング、ゲーミング、モバイルワークステーションにおける電力制約のある環境でもニーズに応えます。

製品

SM2504XT

クラス最高のエネルギー効率を実現する PCIe Gen5 DRAMレス SSD コントローラ

SM2504XT は当社の最新 PCIe Gen5 クライアント SSD コントローラであり、TSMCの先進的な 6nm プロセス技術 を採用しています。アクティブ動作時でも、SSD全体の消費電力を5W以下に抑え、前世代の PCIe Gen5 コントローラと比較して消費電力を約 30% 削減、同クラス製品と比べて約 24% の電力効率向上 を実現しました。これにより、AI ノート PC、ゲーミングシステム、その他ハイエンドデバイスに最適なソリューションとなります。

高密度3D TLCやQLC NAND 向けに最適化され、4チャンネルアーキテクチャを採用、最大 3600 MT/s のデータ転送レート、PCIe Gen5 x4 NVMe 2.0 インターフェース に対応し、シーケンシャルリード最大 11.5 GB/s、シーケンシャルライト最大 11.0 GB/s、ランダムアクセスは最大 200 万 IOPS を実現します。

DRAMレス SSD 向けに設計された SM2504XT は、Host Memory Buffer (HMB) と Separate Command Address (SCA) 技術をサポートし、スループットとシステム効率を向上させます。さらに、シリコンモーション独自の NANDXtend® ECC 技術 と先進の 4K+ LDPC エンジン を組み合わせることで、データ整合性を確保し、耐久性を高め、次世代クライアント SSD において安定した高性能を提供します。

SM2508

高性能・低消費電力 PCIe Gen5 SSD コントローラ

SM2508 は、高性能かつ低消費電力の PCIe Gen5 x4 NVMe 2.0 SSD コントローラ であり、次世代の AI ノート PC やハイエンドクライアント機器向けに設計されています。TSMCの先進的な 6nm プロセス技術 を採用し、高スループット・低レイテンシ・省電力が求められる環境でも優れた効率とパフォーマンスを発揮します。

SM2508 は 8 チャンネル NAND インターフェース を備え、最大 3600 MT/s の転送速度に対応。さらに、クアッドコア Arm® Cortex®-R8 プロセッサ を搭載し、シーケンシャルリード最大 14.5 GB/s、シーケンシャルライト最大 13.6 GB/s、ランダムリード/ライトは最大 250 万 IOPS を実現。AI ノート PC、ゲーミングプラットフォーム、クリエイターシステムなど高性能アプリケーションに最適です。

前世代製品と比べ、SM2508 は消費電力を約 30% 削減、さらに同クラスのソリューションと比べてエネルギー効率を約 70% 向上。超低消費電力の PS4 モード では消費電力を 2mW 未満 に抑え、Gen 5 SSD コントローラの中でも最も電力効率の高い製品となっています。

加えて、SM2508 はシリコンモーション独自の NANDXtend® ECC 技術 を内蔵し、先進の LDPC エンジン、エンドツーエンドのデータパス保護、プログラマブル RAID 機能を組み合わせることで、データ整合性を確保し、耐久性を高め、長期にわたり安定したパフォーマンスを提供します。

PC OEM SSD 製品検証プロセス

PC OEM メーカーの厳格な基準に適合するため、シリコンモーションは製品ライフサイクル全体を対象とした 4 段階の開発・テスト・検証プロセス を採用し、SSD コントローラの品質を確保しています。

詳細はこちら

PC OEM SSD Verification Process

特性

4チャンネル/ 8 チャンネルフラッシュインターフェースを備えた高性能フラッシュメモリコントローラ
PCIe Gen5 x 4 NVMe 2.0、Gen4 x4, Gen3 x4 NVMe 1.4 および SATA 6Gb/s をサポート
超低消費電力
エンドツーエンドデータパス保護
独自技術 NANDXtend エラー訂正とデータ保護技術
DRAM エラー訂正と SRAM エラー訂正
AES 256、TCG Opal含む最新のセキュリティプロトコルに準拠
グローバルウェアレベリングにより製品ライフサイクルを延長
柔軟なフラッシュメモリ設定
ESD 設計を強化
内部電圧検出
コマーシャル/産業グレード両対応

テクノロジー

第8世代 NANDXtend® ECC 技術で、最新の 3D TLC および QLC NAND に対応

革新的な 4K+ LDPC エンジン を搭載し、信頼性の向上と節電ECC 技術で最新および次世代 3D TLC/QLC NAND をサポート。 
NANDXtend® は、Silicon Motion が 3D TLC および QLC NAND 搭載 SSD 製品向けに独自開発した先進的なファームウェア技術です。この技術は、LDPC(低密度パリティ検査コード)と RAIDデータリカバリ技術を組み合わせた三層のエラー訂正メカニズムを採用し、高速かつ正確にデコードおよび訂正を実現。3DNAND の P/E(書き換え)寿命を大幅に延ばし、SSD の耐久性とデータ整合性を向上させます。

新世代の NANDXtend® は、性能を最適化した 4K+ LDPC エンジン と高度なファームウェアアルゴリズムを搭載しており、消費電力の最小化、デコード効率、エラー訂正能力において優れた成果を発揮します。NAND フラッシュの使用期間中にエラーが増加しても、データの一貫性を維持し、ユーザーに安定かつ高品質なストレージ体験を提供します。

エンドツーエンドのデータパス保護

Silicon Motion の SSD コントローラソリューションは、包括的なエラー検出および修復エンジンを搭載しており、「ホスト → NAND → ホスト」という全データパスにおいて、データ整合性を強力に保護します。

当社データ修復アルゴリズムは、SSD のデータパス上に発生するあらゆる種類のエラーを高精度かつ高効率で検出可能です。ASIC などのハードウェアのエラー、ファームウェアエラー、そして SRAM、DRAM、NAND におけるメモリエラーが含まれます。

TSMC 6nm FinFET プロセス技術

当社のコントローラは、最先端の 6nm プロセスアーキテクチャ を採用しており、従来の 12nm プロセスと比較して最大 30% の消費電力削減を実現しています。より高いデータスループットと低消費電力性能を両立し、妥協のないデータ保護機構を組み合わせることで、高性能・高信頼性・コスト効率を兼ね備えた PCIe NVMe SSD ストレージソリューションを提供します。

柔軟なインターフェース設計

従来のソリューションは、純粋なハードウェア回路設計を採用しており、実装はシンプルである一方で柔軟性に欠けるという課題がありました。

  • Silicon Motion の PCIe Gen5 SSD コントローラには、制御専用の ARM M0 プロセッサ を内蔵。
  • 新しい標準リリースに際しては、ファームウェアのアップデートのみで対応可能。

先進アーキテクチャ SCA (Separate Command Address) 技術搭載

最新の PCIe Gen5 SSD コントローラ は SCA アーキテクチャ を導入し、コマンドとアドレスの伝送経路を分離します。この設計によりレイテンシを効果的に低減し、NAND アクセス効率を向上させ、インターフェース上でより高速かつ並列的なデータ転送を可能にします。

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